5年前の2019年にもクリニックの人件費についてのコラムを掲載しておりますが、その当時と現在とはかなり状況が異なっております。
今回は人件費高騰によるスタッフ募集について、募集の際の時給や待遇面について述べさせて頂きたいと思います。
大阪府の最低時給の推移について2012年では800円、2019年では964円そして2023年では1,064円に高騰しました。
2019年のコラムでは午前中の時給は1,100円程度、午後の時給は1,200円程度が望ましいとしていましたが2024年現在ではどうでしょうか。厚生省は2035年迄に日本全国の最低時給を1,500円以上にする目標を掲げていますが東京や大阪などの大都会での賃金上昇率は高く、当然ながら時給が高いクリニックへの応募が集中しより良い人材が集まります。2また多くのコンサルタントは開院当時は患者さんが少ないから賃金は安い方がよく、医師国保から始めて行きましょうと提案されることが多くありますが、その様な求人募集では優秀な人材確保は不可能です。
当然ながら雇用主は院長ですので、あくまでもコンサルタントとしてアドバイスさせて頂いておりますが、クリニック新規開業での求人募集条件としては2024年では午前中は1300円、午後は1,400円程度の時給設定、社会保険・厚生年金加入を求人募集時に掲載されているクリニックが多くなっています。
特に今年に入ってから開業時の求人募集を複数おこなってきましたが、人材不足の影響、人件費高騰の影響もあり優秀な人材の確保が難しくなってきています。
周りの人に相談するだけでなく、開業地周辺の競合クリニックの求人募集条件(時給・待遇)と比較し、より人材確保しやすい条件でスタッフ募集するように心がけてください。
まとめ
より優秀な人材確保をするためには一般的な内容では魅力が有りません。開業地付近の医療機関の募集条件はインデードやハローワーク等で確認できます。
更にプラスオンした給与設定と社会保険・厚生年金加入を最初から加入を募集時に掲載するようにしましょう。