耳鼻咽喉科クリニック開業のポイント
どの診療科目もインターネットを活用した広報活動は基本ですが、耳鼻咽喉科は入念な戦略立案が必須であります。患者様が顔面麻痺やめまいですぐに耳鼻咽喉科を選択する発想が無い場合が多く、より患者様に分かりやすいSEO対策(検索エンジン対策)が重要となります。
開業は都市部の大人を対象とした専門性のはっきりとした開業。そしてもう1つのパターンとしては郊外で、小児の患者様を積極的に集めに行くパターンです。
患者様の患部の状況をモニターでお見せすることで、治療の理解が進むためカメラと患者様用ビュワーの導入が進んでいます。
何をやって何をやらないのか。郊外では、広いスペースが確保できるためユニットを2台構成でクリニックを設計することもあります。しかし、基本は、できるだけコストを削減した開業を目指すことです。
患者目線の積極的なサービス
耳鼻科クリニックを開業する場合、クリニックの適正面積は30~40坪程度です。花粉症の時期はどこでも大混雑となりますが、待ち時間短縮のための工夫が患者様の評判を左右します。
具体的には順番待ち予約システムの導入が有効です。銀行の番号札発券機導入のようなイメージです。地域により、小児の患者様や携帯電話をまずまず使える年代層が大半を占めるようであれば、携帯電話を使った順番待ち予約システムが有効でしょう。
しかし、携帯電話の順番待ち予約システムは高齢者を著しく不利にするため、電話による予約も併用することが求められます。
番号札発券システムであれば、小児も患者様も高齢者もビジネスマンも平等になります。ただ、必ず来院しなければならないため、郊外の開業の場合、もうひと工夫が必要となります。
診療後の待ち時間の短縮と、薬局での素早い処方の連携なども、差別化の大きな要因となります。