模擬診療
①事前準備
医療機器、備品がすべて揃い、スタッフが機器操作を覚えた段階で、模擬診療を行います。
模擬前の事前準備として患者回しルールの確認をしておきましょう。具体的には患者の呼び方、院長の呼び方、受付の手順、会計時の手順などを決めていきます。
②模擬診療の実施
まず、新患の模擬診療を行います。スタッフ以外の人(各協力会社等)が患者役になって受診してもらいます。(なるべく実際の診療に近い内容でおこなうこと。保険証を持参して貰えば、より実践的な練習が出来ます)。 その後、再診の患者さんや想定される様々な疾病パターンで複数の模擬診療を行います。
開業当日と同じように、受付、カルテ作成、レセコン入力、会計、診察、処置、検査なども行います。 可能であれば、採血やレントゲン撮影も実施しましょう。
模擬診療は、1回に2~3時間を確保し、最低10名以上は行うこと
※開業日直前は、スタッフが患者役に模擬診療を何度も繰り返し行いましょう。 不足している消耗品や患者回しルールの見直しができるだけでなく、開業後に患者さんの診察待ち時間を短縮できるメリットが有ります。
院内内覧会の準備
開業日前に地域住民に院内を見学してもらい院長やスタッフと交流を持つことは、大変有効な患者マーケティングになるだけでなく、認知度を高める絶好の機会でもあり開業後の患者数にも影響しますので是非実施してください。
地域住民が来院しやすい開業直前の土曜日や日曜日を院内見学会の日に設定するのが一般的です。院内内覧会では、予約表や来院名簿、飲物茶菓子、掲示物の準備や、地域住民へ告知を致します(広告は医療法により規制がありますので、コンサルタント等の専門家にご相談下さい)。
まとめ
クリニック開業にあたり模擬診療・内覧会準備は大変重要です。繰り返し確認する事、準備する事を多くしてもマイナスにはなりません。内覧会の日から既にクリニック開業開始との心構えで余裕を持った準備を心がけましょう。