失敗しない医院開業コンサルタント選びのポイント~税務・金融系・開業専門
前回の続きとなりますが、今回は税理士事務所・行政書士・会計事務所、銀行・リース会社、開業専門の医院開業コンサルタントの違いや特徴についての説明となります。
1.会計(税理士)・行政書士・社会保険労務士事務所系コンサルタント
顧問先に医療機関が多く専門特化しているところであれば、一定以上の知識とレベルは有している場合が多いです。新規開業時における経理関係や人事・労務など、先生の知識が浅い分野を一任できる部分は魅力かと思います。
ただし、開業後の顧問契約を前提として無償で行うことが一般的で、それぞれに得意分野がありますので、方針やサービス内容についてはしっかり確認されるべきです。全ての医院開業コンサルティングを依頼するのではなく、専門分野である融資関係や開設時の申請関係を依頼されるケースが多いです。また集患(マーケティング)については弱く、あまり期待できないと考えるべきです。
2.金融機関系コンサルタント
銀行が直接開業支援に取り組むことはまれですが、リース会社や不動産・商社系のコンサルタントは存在します。リース会社のコンサルタントは、リース契約から回収が可能な開業が大前提であり、開業にたどり着けますが開業経営支援そのものを有償のサービスとして行っているコンサルティング会社と比べると、どうしても手薄になりがちです。また新規開業に際しての提案を受けるケースが少なく、先生から開業について確認しながらの開業準備になってしまう事も多くあります。
3.開業専門医療コンサルタント
医院開業・経営支援に特化し、コンサルティングサービスそのものを有償で行います。医療機器卸会社などのいわゆる「ひも付」のコンサルティング会社とは違い、コンサルティングサービスそのものに対価を支払うため、手厚い支援を期待できます。
担当者の開業実績や開業後の経営支援まで手がけているか、得意分野や実績、コンサルティングの方針はどのようなものかなど、先生のニーズや考え方に合致しているかを見極めることが大切です。