スタッフ面接の準備は、とても手間がかかる作業なので、ドクターの人件費に見合いません。応募書類の選択などはコンサルタント会社を活用することをおすすめします。履歴書等を整理してもらった後、コンサルタントと一緒に検討し、書類選考をします。書類選考の後の面接の手配も、コンサルタントに任せましょう。

１．面接日時の設定

・・・面接の時間設定のコツは、応募者の面接時間割をあらかじめ調整することです。 とても簡単なことですが、初めてやろうと思うと、なかなか時間の調整がつかず、何日にも分けて面接することとなってしまいます。その結果、印象が薄くなってしまい、後のほうに面接した人か、優秀ではないにしてもインパクトの強い人を採用することとなってしまいます。また、面接場所も、クリニックの内装工事が間に合わないのが普通ですから、クリニックの近隣で静かでコストもかからない場所を確保することとなります。会計士や開業コンサルタントに依頼される場合には、その事務所を利用されるケースやクリニックモールでは調剤薬局様の控室なども利用させて頂くケースもあります。

２．面接のタイミング

・・・面接のセッティング時期については、遅くとも開業の2ヶ月前に設定しなければなりません。スタッフには、現在勤務している医療機関に、退職時期の1ヶ月前には退職の意思を伝えてもらわなければならないこと、また開業する半月前からスタッフ研修を始めなければならないためです。そう考えると、採用決定通知書は、開業予定の1ヵ月半前には出さなければなりません。つまり、余裕をみて開業の2ヶ月弱前には面接のセッティングをしなければならないのです。また開業時期により年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどの連休が有る場合ではぎりぎりとなってしまうことがありますので注意して下さい。

３．面接曜日の設定

・・・こちらも重要なポイントです。応募者は現在勤務中の方も多いですから、勤務に差し障らない日時を設定します。また、現在の勤務状況によっては、こちらの指定した面接日に時間取れないということもあるので、予備日もセッティングします。当然ドクターの時間もゆっくりと取れる日を選定します。現在勤務中の方は日祝日の面接、逆にご家庭の有られる方は平日の面接を希望される場合も有りますので必ず平日の面接日、日祝日の面接日を含めるようにして下さい。

まとめ

面接セッティングは、開業後のクリニックの命運を左右する仕事です。より優秀な人材を確保し開業される方が開業後の診療報酬の伸びにも大きな差が出ます。